以下の画像は一部完成版とは違うもがあります。
▼ストーリー▼



scenery 1 夕陽と観覧車と彼女

 全てが嫌になった中学生のあの頃。僕は確かに沈んでいた。
 観覧車で見た夕陽を心に焼き付け、恐らく少しは成長できた。
 
 ――だから、告白できた。

 夕暮れの観覧車。そこで交わした優しい接吻。
 そこには確かに幸せがあった。

 「ねぇ、どうして私を好きになってくれたの?」
 「君が、君だったからかな」

scenery 2 星の祈る二つの想い

 穏やかな日常がずっと続くと思っていた。
 私と彼と。夫婦でいる幸せ。
 それが続くと思っていた。

 ――けれど現実は残酷で。

 少しだけでいい。もう少し長くいられたら。
 星へ願うには、大きすぎる願い。
 些細な幸せすらも、星には届かない。

 「星への願いだって、実はこっそり叶えられていたりするかもしれないよ?」
 「僕の体が元通り元気になれば信じるかもしれないけど」

scenery 3 落ちた線香花火

 恋愛は花火に似ていると彼女は言った。
 その時、僕たちの恋はもうすぐ消えるんだと何となく気づいた。
 彼女と二人で出かける夏祭り。どこかぎこちない雰囲気。

 ―-彼女の笑顔が切なくて。

 僕は泣く事はなかった。
 ただ、心に空いた穴へ色んな言い訳をしてみるだけ。

 「ごめんなさい、理由、上手く言えないわ。君が嫌いになったワケじゃない」
 「笑ってくれよ。じゃないと、折角、笑ってた今日の思い出が泣き顔になっちゃう」

scenery 0.34 夏の夜 淡い夢

 蛍の海は幻想的で、そこで出会った二人は運命的で。
 涼しい夏の夜は、少しだけ少年を高揚させた。

 ―-それは淡い夏の夢

 彼が抱いた初恋は、緩い夜風に吹かれていく。
 いずれまた思い出す。遠い日の思い出として。

 「ん? どうしたの? 黙り込んじゃって」
 「その……、お姉ちゃんが、すごく、すごく可愛かったから……」

scenery 4 新しい花

 なんとなく行った映画館。
 そこで僕は涙する。映画の中の風景を、少しだけ僕の失恋と重ねたから。
 そこで出会う一人の女性。彼女に惹かれる自分に気づいた。

 ―-出会いはいつも突然で。

 やがて恋人になる僕と彼女。
 失恋を乗り越えて少し大きくなれた、そんな瞬間。

 「そうですね、良い奴でしたよ。素敵な思い出も貰いました」
 「良いですね、そういうの。私にはありませんから……」

scenery 5 抜け落ちた世界

 目覚めた時には全て抜け落ちていた。
 両親も友人も、思い出も。
 
 ―-けれど、前を向いて歩こうと思えた

 偶然出会った彼との会話。
 何気ないその会話に、私は勇気を貰えた。
 彼と過ごす時間が私は愛しかった。

 「そ、それじゃあ……」
 「もちろん、喜んで。これからもよろしくお願いします」

scenery 6 僕たちのこいいろ

 彼女と二人で田舎へと向かう。
 付き合い始めて四年が過ぎた、ある夏の日。
 僕はある決意を胸に電車に揺られていた。

 ――彼女と二人で歩んでいこう。

 夜の川辺で起きた一つの奇蹟。
 宵闇の中で交わす接吻。
 僕たちの恋色は確かに濃い色で光っていた。

「私はその子の代わり?」
「代わりじゃないよ。お前が一番なんだから」

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▼作品仕様・動作環境▼
タイトル:
こいいろ
ジャンル:
ADV
価額:
無料
配布方法:
WEB配布
配布開始日:
未定
年齢対象:
全年齢対象
制作ツール:
吉里吉里2/KAG3
CPU:
Pentium2 以降又は同等以上のCPU
OS:
Windows 98/98SE/ME または Windows 2000/XP
VIDEO:
65536色 (TrueColor, 16bit) 以上
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▼スタッフ▼
シナリオ:
Kohei
一部CG:
to
企画/制作:
ProjectTNK
ダウンロードページ
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